
目次
近年の就職活動では、従来からある「履歴書」の他に『職務経歴書』を必要とする企業も多くなってきました。
しかし、一定の「形式・フォーマット」が存在する「履歴書」とは違い、まだまだ歴史の浅い『職務経歴書』には、明確に定められた「形式・フォーマット」というものが存在せず、志望する職種や業種によって「求められる書き方」がそれぞれ異なるなど「あいまいな」部分があるせいで、制作に戸惑う方も多くなっているようです。
企業側や採用担当者にとって、応募者が「自社に必要な人材なのかどうか」を見極める材料として、非常に重要な書類となる『職務経歴書』ですから、その内容は、これまで応募者が行ってきた仕事や「どんなスキルを持っているのか」を「わかりやすく伝えられるもの」でなければなりません。
記事テーマとなる「『職務経歴書』の書き方」に対して、経験のない方やよくわからない方のために、実例やアドバイスを交えて詳しく解説します。
最初に知っておきたい『職務経歴書』の基礎とは?
冒頭でも触れましたが、主に「応募者のプロフィール情報」が記載されている「履歴書」と、主に「応募者のこれまでの仕事内容や実績、持っているスキル」に焦点を当てた『職務経歴書』は、明確に「異なるもの」となっています。
そのため「履歴書」さまざまな手続きにおける書類のように「空いている欄を埋めていく」書き方が基本となるのに対し、『職務経歴書』の場合は、応募者自身が、企業や採用担当に向けて「『伝えたいことやアピールしたい点』などを踏まえ、自分で書き方を構築する」必要があります。
さらに、より適切な内容を構築し、相手に伝わるようにまとめて書くためには、基本的な「文章力」に加え「国語力」も必要となるでしょう。
しかし、いくら『伝えたいことやアピールしたい点』が多くあったにしても、情報量が多すぎたり、逆に少なすぎたりしてはいけません。
より具体的な「『職務経歴書』を書く際のポイント」については、後述するとして、まず皆さんに覚えておいて欲しい「『職務経歴書』の基礎」としては、やはり「応募者自身が、企業や採用担当に向けて『伝えたいことやアピールしたい点』などを踏まえ、自分で書き方を構築する」という点です。
『職務経歴書』を作る前に「やっておくべきこと」とは?
しかし、このような特性がある『職務経歴書』ですから、多くの方が「まったくのゼロ地点から作っていくのは難しい」と感じるのも無理はありません。
一体どうすれば、応募に最適な『職務経歴書』を作ることができるのでしょうか?
コツとしては『職務経歴書』を作る前に、いくつか「やっておくべきこと」を行っておくと、その後の作業がスムーズになると言われています。
具体例を挙げるならば、以下のようになります。
■応募先の企業が「どんな人材を求めているか」を調査する
■インターネットなどで『職務経歴書のテンプレート』を検索し参考にする
※可能なら数多くのテンプレートを見て「パターンや傾向」をつかんでおく
■書きはじめる前に「レイアウト」や「セクション分け」「文章の構成」を決めておき、全体像をイメージしておく
■できる限り「パソコンを使って」書くようにする
※書く際に使用する「アプリケーション」の操作にも慣れておく
■短時間で一気に作るのではなく、十分な時間をかけて、より良いものに練り上げていくようにする
私たちは、日々の生活の中で数多くの「文章に触れる機会」がありますが、専門的な「プロの書き手」が作った文章もあれば、一般人がSNSやブログなどに「なんとなく」書いた文章もあるでしょう。
しかし、良い文章を書いている方は、まず確実に「事前に書く内容について調べたり、数々の良い文章を参考にしたり、レイアウトや文章構成を吟味(ぎんみ)したり」しているはずです。
もちろん『職務経歴書』についても、同じことが言えると思います。
そして、応募した企業に採用され、仕事をする上で、会話や電話、文書やメールなどで「伝えるべきことを上司や他の社員に的確に報告する」ことは、いわば「必須項目」だと考えられます。
このようなことも踏まえると、相手にとって『職務経歴書』とは、「応募者の仕事の進め方を、企業や採用担当が判断するための書類」になっているとも考えられます。
より良い内容を目指して、しっかりと「事前準備」をしてから書くようにしましょう。
確実に入れておきたい『職務経歴書』に書くべき「内容」とは?
続いては『職務経歴書』を作る上で、欠かせないとされている「内容」について解説していきます。
「職務経歴書に書くべき内容」
・文書タイトル、氏名と日付
・職務概要(これまでの「社会人」としての経歴をまとめたもの)
・現在勤務中の企業、または直近で働いていた企業について
・職務経歴(職歴や実績、行ってきた仕事内容など)
・これまでのキャリアで培ったスキルや経験、知識など
・保持している資格や免許など
・アピールしたいポイント
これらの「内容」には「職務概要と職務経歴」など、混同しやすい項目もありますが、前者が「大まかにこれまでの職務経歴をまとめたもの」であるのに対し、後者は「より詳細な仕事内容やこれまでの実績をまとめたもの」という違いがありますので、間違えないようにしましょう。
前述したように、応募先の企業や採用担当者が「内容をより理解しやすく」なるように、レイアウトや構成を工夫するべきでしょう。
その際の効率を考えると、こちらも前述しましたが、自由に構成やレイアウトを変更できる「パソコン」を使うようにしてください。
企業や採用担当者は『職務経歴書』の「ここ」を見ている?
最後は、応募先の企業や採用担当者が、『職務経歴書』のどこに注目しているか?について見ていきましょう。
基本的に、企業や採用担当者が、応募者からの『職務経歴書』から読み取りたい内容は「入社後に必要なポジションで活躍できる人材であるかどうか?」に尽きるのではないでしょうか?
そのため、先程ご紹介した「職務経歴書に書くべき内容」で言うなら「職務経歴」や「これまでのキャリアで培ったスキルや経験、知識など」が、注目されやすいポイントである、と考えられます。
もし、企業側が求めているスキルや、活躍して欲しい分野における実績などの記載があれば、採用担当者も注目するはずですし、面接などで質問を受ける可能性も高まるでしょう。
さらに、求めているスキルや、期待する実績ではなかったとしても、関連する内容であれば目を引く可能性は十分にあります。
このような、注目される『職務経歴書』を作るためは、前述したように「相手企業に対する調査・リサーチ」を念入りに行なっておき、自身の経験やスキル、実績の中から「企業が求める人材」と同じものか、近いものを必ず記載し、より目立つようなレイアウトや構成にすることも大切です。
『職務経歴書』づくりにも役立つ?ログキャリの「適性診断」
今回は「どのように作ればよいのかわからない」という声が多い『職務経歴書』の書き方、作り方についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
こちらの記事の他にも、ログキャリサイトの「資料一覧」ページから「【保存版】職務経歴書作成のポイントについて」がダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。
その他、ログキャリでは、就職活動に欠かせない「適性診断」が無料で受けられるROGCHECK(ログチェック)もご用意しています。
ROGCHECK(ログチェック)は、『エゴグラム』『エンゲージメント』『会社満足度』という3つの要素を軸に、多岐に渡る項目から、あなた自身も気づいていない「適正」を無料で診断できます。
さらに、ログキャリに登録すれば、いろいろな疑問点や心配ごとなどにも、就活・転職のプロが親身になって対応するなど、あなたの転職・就活をしっかりとサポートする『就活サポート』も受けられます。
これから「就職活動・転職活動」のために『職務経歴書』を作りたいと考えている皆さん、ログキャリをめいっぱい活用して、実り多い就職活動の第一歩を踏み出しましょう。