未経験の就活

2022.11.24

フリーターから正社員への就活方法と就職までのロードマップを公開!

フリーターから正社員への就活方法と就職までのロードマップを公開!

目次

正社員に比べて自由な働き方ができるフリーター。とはいえ実際のところ、先行きの見えない不安があったり、正社員として働く旧友に少しだけ引け目を感じてしまったり…

意外と大変なのがフリーターだったりします。

ひとくちにフリーターといっても、『新卒での就職に失敗して』『大学中退後そのまま…』『夢を追いかけるために』など様々な理由はあるものです。

しかしながらフリーターをずるずると続けるよりも正社員で就職してしまったほうが、気持ちに余裕が生まれ、かえって楽になるかもしれません。

ここでは人生における選択肢の一つとして正社員での就職を検討するために、フリーターの就活に必要な情報をお届けします。

ぜひ参考にしてみてください。



フリーターと正社員の違いって? 

フリーターの定義とは

実はフリーターには明確な定義があります。

厚生労働省の「若者を取り巻く雇用環境と課題」にて、「パートやアルバイトとして働いている」「もしくは働く意思がある」「15~34歳の若者」がフリーターと定義されています。

一方で正社員には明確な定義はありませんが、一般的には「労働契約の期間の定めがない」「所定労働時間がフルタイムである」「直接雇用である」労働者を指すことが多いです。

 

フリーターとして働くメリット

正社員ではなくフリーターとして働く上でのメリットとして

・時間の融通が利く

・正社員に比べて業務負担や責任が少ない

・Wワークがしやすい

などの点が挙げられます。

特に時間の都合がつきやすいという点は2021年の労働力調査からも読み取れるように、非正規で働く理由として年々重視されてきている傾向があるようです。

 

フリーターと正社員の待遇の違い

このようにメリットがあるフリーターですが、正社員とは待遇面で差があることも少なくありません。

 

たとえば生涯賃金を比較すると、ユースフル労働統計2020に見られるように、正規雇用者と非正規雇用者では男女ともに1億円ほど(大企業に関しては退職金含めて約2億円)の開きがあります。

 

また、福利厚生面でも格差があり、たとえば家族手当や住宅補助などは正規雇用者のみの待遇とする会社が多いです。

会社によっては各種施設を割引料金で利用できるなどの特殊な福利厚生制度を持つところもあり、これらを余すことなく享受できるのは正社員のメリットといえるでしょう。

 

さらに社会的信用も低く見られがちであり、ローンなどは通りにくい傾向にあるようです。

正社員と比較して責任の必要な業務を任せられにくい傾向にあるためスキルアップもしにくく、キャリアアップの幅も狭くなる可能性があります。

 

このような部分は前述したメリットとは対照的に、フリーターを続ける上でのデメリットといえます。



フリーターから正社員への就職活動は厳しい?

正社員として就職するメリットが大きいことは前項で記載したとおりです。

しかしいざ就職活動をしようと思い立っても「フリーターからの就活」という未知の領域に踏み込むのは不安なもの。学生時代の就活を経験してない方ならなおさらです。

 

実際にフリーターから正社員になるのはどれくらい難しいものなのでしょうか。

 

フリーターは企業からどう思われている?

フリーターとして働いていた方が正規雇用される際、企業にネックとして捉えられがちな点がいくつかあります。

 

そもそもフリーターを正社員として採用するにあたり採用担当者は

『そもそも就労意欲があるのか?早期離職してしまわないだろうか?』

『今までなぜフリーターだったのか?』

『ビジネスマナーなどの教育コストがかさんでしまうのでは?』

…というような疑問や不安を抱えています。

そのため新卒採用などと比較すると、不利になる可能性が高いのは事実です。

しかし逆にいうとその疑問さえ解消できれば、就職することは決して難しくありません。

 

たとえば平成30年若年者雇用実態調査を見てみましょう。

フリーターが正社員の求人に応募してきた場合、フリーターであったことをどのように評価するかを確認すると

「評価にほとんど影響しない」企業が 68.1%と全体の約7割を占めています。

 

また、フリーターを正社員として採用する際に評価した点を見ると「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が約70%と最も高く

次いで「マナー・社会常識」(59.8%)、「コミュニケーション能力」(52.5%)の順となっています。

 

持ち前の熱意、フリーターとして培ったマナーやコミュニケーション力があることをしっかりと伝えられれば、大多数の企業の選考でフリーター経験は決して不利には働かないといえるでしょう。

 

フリーターから正社員としての就職の実態

では実際のところ、フリーターからの正規雇用に需要はどれくらいあるのでしょうか。

 

まず2021年の労働力調査によるとフリーターの総数は2020年まで減少の一途をたどっていましたが、2021年に約1万人増加しています。

 


2017年の正規雇用へ転換した方のデータを見ると、前年度非正規雇用だった方のうち、およそ6%が正規雇用へと転換したことがわかります。

しかしながらその大部分が男女ともに34歳以下の若年層であり、年齢が進むにつれ転換率が下がってしまう、という点は否めません。

 

このことは、正規雇用を望む場合は早いうちから就職活動に取りかかることが重要であることを示しているといえます。



フリーターからの就職活動の流れと有利に運ぶためのコツとは? 

フリーターから正社員になるにはいろいろな手段が考えられます。

たとえば契約社員や紹介予定派遣を経由する、なども一つの方法です。

ほかには同一企業内で、アルバイトから正社員への内部登用を狙うルートもあるでしょう。

 

しかし正規雇用へ転換した方の統計によると、中途採用試験を受け、別の会社に正社員として就職する方が年収は高くなる傾向にあるようです。
 そして実は中途採用の選考は、新卒の一括採用と比べて「時期を選ばない」「筆記試験がないことが多い」などの選考参加メリットもあるのです。

 

とはいえ最初はどこから手を付ければいいかわからないもの。

ここからは就職活動をどう進めればいいのか、というところから入社までの流れと、そのコツなどについて記載していきます。

フリーターからの就職活動の流れ

フリーターからの就職活動期間は平均して3~4ヶ月間といわれます。

さっそく行きたい会社を探して履歴書を送りましょう!

…と言いたいところですが、ただやみくもに書いた履歴書では、なかなか書類選考に通りません。

 

以下の流れを経てまず履歴書(と職務経歴書)を完成させることを目的に、就活をスタートすることをおすすめします。

 

1.自己分析をしてみよう

 

自己分析の記事などを参考に、まずは自分自身の強みと弱みをしっかり把握しましょう。

履歴書の完成にぐっと近づくとともに、価値観の合う企業を探すことにも役立ちます。

また面接対策としての自己分析を行うことで、面接選考時にも自信を持って臨むことができるでしょう。


2.適性診断を受けてみよう

 

自己分析が済んだら、その結果をさらに補足できる適性診断を受験してみましょう。

中途採用では選考に能力検査を用いる企業は少ないですが、そのぶん企業文化とのマッチングを重要視するために適性診断(性格検査)を設けている企業もあります。

 

LINEを使って受けられる「ROGCHECK(ログチェック)」は無料で受験可能。

しかもわかりやすいフィードバックの表やコメントがあるので、こちらを用いて自己分析を深めていくのもおすすめです。

 

3.業界・企業研究をしよう

 

自己分析を行って自分の強みと弱みや転職の軸を見つけたら、求人サイトを見て自身にマッチする業界や企業を絞り込んでいきます。

やりたいことが明確であればそれに越したことはないですが、そうでない方は目移りしてしまいますよね…。

 

得意分野から探すのが難しければ、「どうしてもやりたくないこと」から考えてみるのもいいかもしれません。

たとえば「単純作業が苦手」であれば、工場のラインなどは避けた方がいいかも、などと絞り込んでいくことができます。


 4.応募先企業を決めて応募し、面接に臨もう

 

絞り込んだ業界から企業HPや口コミなどを参考に選考を受けたい企業を決めたら、履歴書と職務経歴書を送付します。

このとき「未経験可」「フリーター歓迎」などと記載のある求人であれば、より内定が見込めるでしょう。

 

そしてここで重要になってくるのが、応募先企業ごとに履歴書を作ることと面接対策を行うことです。

分析した自分の経歴や性格をふまえて、応募先でどのように活躍できるのかしっかりと伝えられるようにしておきましょう。

 

履歴書の作成と面接対策を一人で行うのはなかなか難しいので、以下に挙げるサービスを用いて専門家に頼ることをおすすめします。

 

フリーターからの就職活動で使えるサービス

  • ハローワーク

公的就職支援機関であるハローワークにはその地方の求人が多く集まるのが強みです。

地域によっては、より若者が入りやすいわかものハローワークやジョブカフェが設置されていることもあります。

 

もちろん無料で求人検索、履歴書の書き方の相談から面接の対策まで対応してくれるほか、職業訓練校へのあっせんなども行っています。

 

しかしハローワークは企業側も無料で利用できるため必然的に求人数も増えてしまい、求人の質が担保されにくい部分があるのは否めません。

 

  • 転職エージェント

公的サービスであるハローワークに対して、民間の就職支援サービスといえるのが転職エージェントです。

 

完全無料で就職や転職の相談・支援を行ってくれる点は同じですが、民間サービスのため公的機関であるハローワークよりも丁寧で手厚い支援が受けられることが特徴です。

何から手を付ければいいかわからない時には転職エージェントを利用するのがいいでしょう。

 

また、転職エージェント側で掲載する求人の審査を行っているのである程度求人の質が担保されています。

そして転職エージェントにしか掲載されていない求人(非公開求人)も存在するため、

ハローワークを利用する場合でも、可能であれば転職エージェントと併用するのがおすすめです。

 

内定獲得後~入社まで

努力が実を結び無事に内定を獲得しても、入社まで気が抜けないのが就職活動です。

 

正社員として入社する際は

  • 入社前健診を受ける
  • 入社書類をそろえる
  • 会社によっては入社前研修がある

など、様々な準備が必要になります。

 

特に入社書類に関しては、アルバイトとしての入社時と比較するとその数も多く、内容も煩雑になりがちです。

現職の退職作業も同時進行で進める形だとさらに大変になるため、こちらに関しても可能な範囲で転職エージェントを頼ることでよりスムーズな入社対応ができるでしょう。



フリーターからの就職活動はログシーにご相談ください

このようにフリーターから正社員への就職は簡単ではなく、長丁場になりがちです。

とはいえ戦略をしっかりと立て、それを順に辿っていけば決して難しいことではなく、受け入れてくれる企業も少なくはありません。

そしてより早く取りかかれば有利に選考を進められるのもまた事実。

 

しかし就職への強い意志を持ち、モチベーションの維持さえできれば…というのも難しいところです。

自身の現在位置を把握し、客観的なアドバイスを受けることも大切になってきます。

まずは下部リンクから、転職のプロにお気軽に現在のお悩みをご相談ください。

 

何も決まってなくても大丈夫。一人で歩くにはなかなか長い道のりです。

転職エージェントと一緒に伴走していきましょう。

 

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参考資料

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 雇用形態別にみた賃金」

独立行政法人 労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2020」

厚生労働省 2018, 「平成30年若年者雇用実態調査」

厚生労働省 2017, 「正規雇用へ転換した方の特徴と影響」



ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

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