未経験の就活
2026.10.07
未経験からSaaS業界へ転職するには?20代・30代の営業・カスタマーサクセスの選び方と選考対策
目次
未経験からSaaS業界へ転職するには、サービスが解決する顧客の課題を理解し、営業・カスタマーサクセス・サポートの仕事内容と応募条件を比較しましょう。プログラミングをしない仕事もありますが、業界経験が不問でも営業や顧客支援の実務経験を求める求人があります。
この記事では、20代・30代に向けて、SaaSの基本、職種選び、企業選び、選考対策を整理します。「IT業界に興味はあるけれど、エンジニア以外の選択肢を知りたい」という方も参考にしてください。
SaaSとは?顧客が使い続けられることも大切なサービス
SaaS(サース)は、インターネット経由で利用するソフトウェアの提供形態です。会計、顧客管理、人事労務、業務の連絡など、さまざまな用途があります。料金や契約の方式はサービスによって異なります。
この分野の仕事を理解するには、機能だけでなく「誰の、どんな業務を、どう変えるサービスか」を調べることが大切です。導入した後も利用者が使いこなし、目的を達成できるよう支援する仕事があります。
営業・カスタマーサクセス・サポートの違い
以下は求人を比較するための整理です。会社によって分担が違い、一つの職種が複数の役割を担う場合もあります。
| 職種 | 仕事の例 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| インサイドセールス | 電話やメールなどで顧客の状況を聞き、商談につなげる | 問い合わせ対応と新規開拓の割合、目標、引き継ぎ方法 |
| フィールドセールス | 課題を整理し、サービスの提案や契約の検討を支援する | 訪問・オンラインの比率、顧客規模、必要な営業経験 |
| カスタマーサクセス | 導入や活用を支援し、顧客の業務上の目的達成につなげる | 初期導入と継続支援の分担、担当顧客数、更新・追加提案の範囲 |
| カスタマーサポート | 問い合わせを確認し、操作や問題への対応を案内する | 対応手段、技術的な範囲、相談先、勤務シフト |
企業例として、freeeの公式職種紹介では、営業とカスタマーサクセスが連携し、顧客への提案や導入後の活用支援を行う体制を紹介しています。これは仕事内容の参考で、すべてのSaaS企業で同じ分担になることや、未経験で応募できることを示すものではありません。
カスタマーサクセスは「問い合わせに答えるだけ」とは限らない
操作の説明だけでなく、顧客が何に困っているか、利用が進まない理由は何かを確認し、関係者と次の行動を決める場合があります。契約更新や追加サービスの提案を担当することもあるため、「営業目標がない仕事」と決めつけず、評価と担当範囲を確認してください。
フィールドセールスは、必ず外回りとは限らない
名称だけで勤務のイメージを決めず、オンライン商談と訪問の割合、出張の有無を調べます。インサイドセールスも、アポイントの件数だけでなく顧客情報の整理や社内への共有をどう行うかが確認ポイントです。
接客・営業・事務の経験はどう活かせる?
| 経験 | 振り返る行動 | 新たに学ぶ内容の例 |
|---|---|---|
| 接客・販売 | 目的を聞く、条件を説明する、不明点を確認する | 法人顧客の業務、サービスの機能、商談の進め方 |
| 営業 | 課題の整理、提案、継続対応、関係者との調整 | 導入の手順、顧客の利用状況、部門間の連携 |
| 事務 | 手順の確認、記録、期限管理、業務改善 | 顧客支援の方法、サービスの説明、問い合わせ対応 |
経験との接点は応募の材料ですが、必須条件を満たすこととは別です。「業界未経験歓迎」の求人でも法人営業経験などを求める場合があります。必須条件と歓迎条件を分けて読みましょう。
企業選びは、顧客・業務・配属から考える
有名な会社かどうかだけでなく、サービスを使う企業の規模、業種、担当者の仕事を調べます。会計のサービスと採用のサービスでは、理解する業務も異なります。扱う分野に過去の経験があれば、どこが接点になるか整理しましょう。
- 顧客:誰が利用し、誰が導入を決めるのか。
- 課題:どの作業や困りごとを改善するサービスか。
- 業務:提案、初期設定、研修、問い合わせ、更新のどこを担当するか。
- 組織:営業・支援・開発の分担、困ったときの相談先。
自社サービスの提供会社か、販売・導入を支援する会社かも確認します。雇用主と、実際に扱うサービス・勤務先を区別してください。
未経験歓迎の求人で確認したい7つのポイント
- 応募条件:業界経験だけが不問か、職種経験も不問か。法人対応やPCスキルの要件。
- 初期業務:最初に担当するサービス・顧客・作業。
- 教育:商品知識、顧客業務、操作の研修、配属後の指導者。
- 目標と評価:商談・契約・更新など何を評価するか、個人とチームの分担。
- 顧客支援の範囲:問い合わせ、導入、活用、追加提案の担当割合。
- 働き方:出社と在宅の条件、勤務時間、シフト、出張・転勤。
- 雇用と給与:雇用形態、基本給、固定残業代、歩合・賞与の条件。
SaaSだから在宅勤務ができる、高収入になるとは限りません。東京・名古屋・大阪などの希望勤務地も、研修中と配属後の勤務先を分けて確認します。職種変更を希望する場合は、必要な経験・制度・選考条件を確認してください。
面接で使える確認質問
- 未経験者は、どの業務から担当しますか?
- サービスの知識と顧客の業務は、どのように学びますか?
- 営業・サクセス・サポートは、どのように分担していますか?
- 担当顧客数と、評価される目標を教えてください。
- 顧客への説明で判断に迷ったとき、誰に確認できますか?
応募前の準備:サービスを「顧客の仕事」から説明する
希望する企業の公開されたサービス紹介を読み、対象顧客、利用目的、主要機能、導入時に確認することを一枚にまとめます。公開情報から分かることと、自分の仮説は区別してください。無料体験やアカウント作成は必須ではなく、公式の紹介や動画から始められます。
顧客の困りごとを聞く練習
練習例(編集部作成の架空の例):「問い合わせの対応状況を表で管理しているが、引き継ぎ漏れがある」という顧客を想定します。すぐにサービスを勧めず、今の手順、関係者、漏れが起きる場面、改善したい状態を質問として整理します。その後、公開情報で確認できる機能と、担当者への確認が必要な点を分けます。
これは選考準備の練習で、実在する顧客への提案実績ではありません。サービスの仕様や効果を確認せずに断定しないことが大切です。
業務記録と引き継ぎを意識する
相手の希望、確認した事実、未確認事項、次の行動と期限を分けて記録します。顧客に説明できない点は、適切な担当者へ確認するという姿勢も準備しましょう。前職の顧客情報や社内資料は応募資料に無断で持ち出さないでください。
職務経歴書・志望動機の伝え方
「ITに興味がある」から、自分の行動と希望職種との接点まで具体化します。状況、行動、結果、自分の担当範囲を整理し、確認できる成果や数字だけを書きましょう。
経験の説明例(架空):販売職で、お客様の利用目的と不明点を確認し、担当者に確認した内容を分かりやすく案内しました。購入後の質問も記録して共有しました。この経験を顧客への説明と社内連携に活かし、法人の業務やサービスの知識を学びたいと考えています。
志望動機例(架空):仕事の手間や情報共有の課題を、サービスの活用によって改善する仕事に関心があります。貴社の対象顧客と募集業務を調べ、導入後に利用が定着するまで支援する仕事を志望しています。接客での確認・説明の経験を活かし、顧客業務と製品の理解を深めたいと考えています。
応募先の実際の業務と、ご自身の経験に置き換えてください。営業志望なら、課題の整理や提案への関心を説明します。職務経歴書の書き方、販売職からの転職ガイドも参考になります。
未経験からSaaS業界へ転職する6ステップ
- 希望勤務地、収入、勤務時間など譲れない条件を整理する。
- 営業・サクセス・サポートの仕事内容を比較する。
- 求人の必須経験、初期業務、研修を確認する。
- 公開情報でサービスと顧客業務を調べ、応募資料を作る。
- 面接で担当範囲、評価、教育、働き方を確認する。
- 提示条件を比較し、入社時期と準備を検討する。
一般的な準備は20代の未経験転職ガイド、30代の未経験転職ガイドをご覧ください。開発職との違いはIT業界の職種選び、集客の仕事との比較は広告・Webマーケティング業界の転職ガイドも参考になります。
SaaSに興味がある方へ:経験と選択肢を整理しませんか
ログシーの無料転職支援サービスへ、希望する仕事・勤務地、これまでの経験をお知らせください。SaaSに関心がある方も、応募条件に合う求人の有無や、他業界の営業・サポートなどとの比較を含めてご相談いただけます。
申込フォームの「事前に伝えておきたいこと」に、「SaaSに興味がある」「営業とカスタマーサクセスで迷っている」などをご記入ください。特定企業の求人紹介、希望職種への配属、採用を保証するものではありません。
未経験からSaaS業界へ転職するときのFAQ
プログラミングができなくても応募できますか?
職種と求人によります。営業や顧客支援でも、サービスの理解や必要なPCスキルを確認しましょう。技術職では別の専門要件があります。
カスタマーサクセスとサポートは同じですか?
名称だけでは判断できません。導入・活用支援、問い合わせ、更新や追加提案などの担当範囲を確認してください。
接客経験だけで応募できますか?
求人の必須条件によります。業界経験が不問でも法人営業などを求める場合があります。実際の経験と学習を整理しましょう。
30代でも未経験から検討できますか?
応募条件と選考結果によります。過去の経験、学ぶ内容、給与と生活条件を含めて比較してください。
SaaSなら在宅勤務できますか?
保証されません。研修中と配属後の勤務先、在宅勤務の条件、出社頻度を求人と面接で確認しましょう。
参考資料
資料確認日:2026年10月7日。企業資料は職種理解の参考例で、未経験求人の存在やログシーとの提携・求人の取扱いを示すものではありません。最新の応募条件をご確認ください。比較表、練習方法、確認質問、架空の例文は編集部の提案です。