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2022.12.16

【適性検査】ネットなどで見かける「性格診断」はどこまで信用できる?

【適性検査】ネットなどで見かける「性格診断」はどこまで信用できる?

目次

インターネットやSNSなどを覗くとよく「性格診断」や「性格診断テスト」などが紹介されていたりしますが、このような「性格診断」について、どれぐらいの精度があるのか?就活・転職の現場で重要となる「自己分析・適性検査」との違いなどを、気になった方も多いはず。

こちらの記事では、ひとつひとつ例を挙げて、これらの「性格診断」について、よく取り上げられる「項目」をはじめ、その信用度や「自己分析・適性検査」などとの相違点など、さまざまな部分を詳しく解説します。

 

「性格診断」とはどんなもの?

まずは「性格診断」がどんなものなのか?という点について解説していきましょう。

この「性格診断」ですが、基本的にそのほとんどが「心理学などを応用し、個人間に存在する『性格・気質・嗜好(しこう)の違い』を明確にする」ものとなっていて、この中でもよく見かけるものとしては「連続した質問に答える」ことで回答を導き出す仕組みになっています。

 

しかし、残念なことに、その計測方法や信頼度に関しては非常に幅広く、

 

・心理学やマーケティングの専門家による実例や理論に基づいたもの

・多くの性格サンプルを使用した細かい分析によって回答を示すもの

 

など、就活や転職の際に有効活用できそうなレベルのものから

 

・単なる「占い・心理テスト」のようなもの

・あらかじめ用意された性格パターンをランダムに抜き出したもの

・根拠やエビデンスが皆無な、ジョークのようなもの

 など信頼に値しないものまで存在しているようです。

 

これらの善し悪しを見分けるポイントとしては、

■精度が高いと考えられる、または、より信頼できるもの

 ・診断方法や基準、また診断結果に対する説明が詳細で、企画者・監修者についても紹介している

・質問や診断行程が多岐に渡り、全てを回答するまでに時間がかかる

・数人で試した場合でも、ほとんど同じ回答が出ない


■信頼に値しないもの

 ・短時間で質問行程が終了する

・他の人などと回答が同じになってしまう

・本来の性格には関係のない項目や、パーソナルデータを必要とするもの

 

などがありますので、いろいろ試してみるのも良いでしょう。

 

【おまけ】いろいろな「性格診断」を行う際の注意点

 上記の「本来の性格には関係のない項目や、パーソナルデータを必要とするもの」の場合、診断の名を借りて「SNSアカウントの乗っ取り」「パーソナルデータの無断借用」などの迷惑行為を働く悪質なものもありますので、利用の際はこれらに注意するようにしましょう。

 

「性格診断」でよく見る「項目・回答タイプ」

 続いては、これらのような「性格診断」において、よく登場する「項目・回答タイプ」についてご紹介します。

■星座占いのように「いくつかのタイプ」に分けた回答

 この場合は、動物や職業、歴史上の人物などの名前を借りて、それぞれの回答タイプを「より理解しやすく」していることも多く、仲間など数人で同じ診断を行った場合、お互いの診断結果を比べやすくなっています。

 

よくある例:

 ・「起業家」や「管理者」「指揮官」など何種類かに分類される

・「ライオン」や「クマ」「ウサギ」など何種類かに分類される

・「織田信長タイプ」や「豊臣秀吉タイプ」「徳川家康タイプ」など何種類かに分類される

 

 ■自分の持っている性格の一面を「いくつかのタイプ」に分けた回答

 この場合の回答タイプは「すべて自身が持ち合わせている性格の一部分」としていることが多く、普段は表に出さないが、心の奥底で考えている「闇の部分」なども結果に反映されるため、自分ひとりで診断を行うことが多くなりがちです。

 

よくある例:

 ・「家族」や「仲間・友人」「上司・部下」などの「相手に対する性格」に分類されている

・「自宅・自室」や「職場」「学校」など「行動する場」で分類される

・「仕事」や「プライベート」「友人の結婚式」など「行動する局面」で分類される

 

■「自分の性格を表す言葉」が複数に渡って出てくる回答

 この回答タイプは「あなたの性格を表す8つの言葉」など、診断名に付けられた「副題」で示されていることもあります。

 しかし、前述した「あらかじめ用意された性格パターンをランダムに抜き出したもの」である場合も多いため、診断やテストを行う際は、十分注意しましょう。

よくある例:

 ・「怒ると怖い」や「意外と涙もろい」「想定外の事態に弱い」などの回答が複数出てくる

・自分の性格を表す「多角形グラフ」や「円グラフ」が回答として出現する

 

「性格診断」と「適性検査・適性診断」の相違点について

 ここまでご紹介してきたように、これらの「性格診断」は、上手く利用できれば「自身があまり気づいていない性格」を浮き彫りにするなど「自己分析」にも生かせる可能性があります。

 しかし、あまり考えなしに、これらの「診断結果」をそのまま「自己分析」や「適性検査・適正診断」に応用・流用するのは避けるべきでしょう。

 その理由としては「性格診断と自己分析、適性検査や診断は、ある意味『似て非なるもの』であり、いくつもの『相違点』がある」というのが、最も大きなものでしょう。

 

では、その「相違点」とはどんな部分なのでしょうか?

ここでは具体的な例を、箇条書きでご紹介していきます。

 

・職業や業種への適性は、自身の「性格」だけでは判断できないため、性格以外の質問や、これまでの人生経験や企業への満足度なども回答に必要となる

 

・仕事や就職に対する「自身の希望や意向」など「自ら発信すべき情報」が「適性検査・適性診断」には反映される

 

・「適性検査・適性診断」は、自身のためではなく、主に「会社・企業にとって必要な人材かどうか?」を判断するためのものである

 

・「適性検査・適性診断」には、個人の「能力」を判断するための「能力検査」も含まれる

 

こうして見ると、思っていたよりも「性格診断」と「適性検査・適性診断」が「根本的に異なるもの」であることがお分かりいただけたかと思います。

 

 「自己分析」や「適性検査」にも「性格診断」は役立つ?

 続いては、先程ご紹介したのは逆に、これらの「性格診断」が「自己分析」や「適性検査・適性診断」に生かせるポイントをご紹介して、今回の記事の結びにしていこうと思います。

 そのポイントとは、簡単に言えば「自身の性格を、客観的に、第3者からの目線で知るヒントになる」というものですが、これだけでは「?」が頭の中に浮かんできてしまった方も多いでしょう。

 ここまでご紹介してきた「性格診断」は、そのほとんどが「質問や項目を入力する」ことによって「あなた自身の持っている趣味・嗜好や、考えを把握」し、それらの情報を加味した上で「想定できる回答」を行っているに過ぎません。

 とはいえ、自分で「私の性格はこういうものである」と具体的に説明できたり、把握することはなかなか難しいもので、意図が想定できる分、どうしても「自分を完全に客観視する」ことができない、という人も多いでしょう。

 そこで登場するのが、これらの「性格診断」というわけなのです。

 ただ、どうしても正確性や信頼性の面で不安な部分があるため、「性格診断」からの回答をそっくりそのまま鵜呑みにすることはせず、要点を上手く押さえて活用するようにしてください。

 

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 今回は、ネットなどで見かける機会の多い「性格診断」の信頼度や、就活の現場で必要とされる「自己分析」「適性検査・適性診断」との違いなどをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

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ログキャリ編集部

記事を書いた人

ログキャリ編集部

株式会社ログシーが運営する『ログキャリ』編集チームです。

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