未経験の就活
2026.10.07
未経験から広告・Webマーケティング業界へ転職するには?20代・30代の職種選び・企業選び・選考対策
目次
未経験から広告・Webマーケティング業界へ転職するには、広告営業・広告運用・制作進行・マーケティングなどの仕事内容を比較し、応募条件と入社後に担当する業務を確認しましょう。「SNSが好き」「企画に興味がある」という関心を、どんな仕事で活かしたいかまで具体化することが大切です。
この記事では、20代・30代で未経験転職を考える方に向けて、職種選び、企業選び、学習の始め方、応募書類と面接の準備を解説します。業界経験が不問でも、営業や制作などの実務経験を求める求人があります。「業界未経験」と「職種未経験」を分けて確認してください。
広告とWebマーケティングは何が違う?仕事の目的から理解する
広告は、商品やサービスなどの情報を届ける手段の一つです。Webマーケティングは、Webを使って顧客を理解し、情報を届け、問い合わせや購入などにつながる仕組みを考える仕事です。広告のほか、サイト改善やコンテンツ、SNSなどに関わる場合もあります。
厚生労働省のjob tagは、広告営業について提案から実施までの進行管理など、Webマーケティングについて市場調査や広告出稿、サイト利用者の分析などを紹介しています。担当範囲は企業・部署で異なり、一人がすべてを行うとは限りません。
広告会社・制作会社・事業会社の違い
| 会社・部署の例 | 調べる視点 | 応募前の確認点 |
|---|---|---|
| 広告会社・広告代理店 | 顧客企業の広告や集客を支援する | 営業と運用の分担、扱う媒体、担当顧客数 |
| 制作会社・制作部門 | Webサイトや広告素材などの制作を担う | 進行管理と制作の担当範囲、必要な技術・作品集 |
| 事業会社のマーケティング部門 | 自社の商品・サービスの集客や販売促進に取り組む | 社内と外部委託の分担、担当施策、実務経験の要件 |
一つの会社が複数の機能を持つ場合もあります。「広告代理店」「マーケター」といった名称だけで仕事内容を決めつけず、誰のどんな課題を扱うのかを調べましょう。
未経験から検討する職種:営業・運用・制作進行の違い
| 職種・領域 | 業務の例 | 準備と確認のポイント |
|---|---|---|
| 広告営業 | 顧客の課題を聞く、提案する、社内や制作側と調整する | 新規開拓の割合、担当サービス、営業経験の要件 |
| 広告運用 | 広告の設定・確認、結果の集計、改善案の検討 | 媒体、操作や分析の範囲、予算変更の承認体制 |
| 制作進行・ディレクション補助 | 依頼内容と納期の整理、制作担当との連絡、確認 | 制作技術の必須条件、案件数、指導と分担 |
| コンテンツ・SNS関連 | 企画、制作、投稿準備、反応の確認など | 企画と作業の割合、権利・公開前の確認、必要な実績 |
| マーケティング支援・アシスタント | 情報収集、データや資料の整理、施策の実行支援 | 最初の業務、必要なPCスキル、分析・企画への関わり方 |
これは求人を比較するための大まかな整理です。職種名と業務範囲は会社ごとに異なります。デザイナーやエンジニアなどの制作・技術職では、専門技術や作品の提出を求める場合があります。
接客・営業・事務の経験をどう結びつけるか
接客経験なら相手の希望を聞いて説明した行動、営業経験なら課題を整理して提案した行動、事務経験なら数字や期限を確認して共有した行動を振り返ります。その経験だけで広告実務ができると主張せず、活かせる部分と新たに学ぶ内容を分けて伝えましょう。
SNSを使った経験も、個人利用と仕事での運用は区別します。投稿数やフォロワー数だけでなく、目的、工夫、自分の担当、結果をどのように確認したかを整理してください。
広告運用やマーケティングを知るための学習・練習
最初から高額な講座や広告出稿を始める必要はありません。希望職種の求人を数件読み、共通して書かれている仕事と必要スキルを整理するところから始められます。次は編集部が提案する練習です。企業が必ず提出を求める資料という意味ではありません。
商品・顧客・目的を一枚にまとめる
架空の商品を一つ選び、「誰に」「どんな課題に対して」「何を伝えるか」「どの行動につなげるか」を書きます。広告案を作る前に、価格や利用条件、他の商品との違いを整理しましょう。実在する企業の広告を研究する場合、外部から分かる情報と自分の推測を分けます。
数字を読む練習:クリックの先まで考える
表示回数は広告が表示された回数、クリック数はクリックされた回数です。コンバージョン(CV)は、問い合わせなど測定対象に設定した行動を指します。どの行動をCVにするかによって数字の意味が変わります。
練習例(架空):広告費10万円で20件の問い合わせがあれば、問い合わせ1件当たりの広告費は5,000円です。ただし、その数字だけで施策が成功したとは言えません。問い合わせが有効なものか、成約につながったか、集計期間や測定条件がそろっているかを確認します。この例の費用は広告費のみで、制作費などは含めていません。
「数字が変わった→原因を決めつける」ではなく、どの条件が変わったか、追加で何を確認するかを考えます。実務の数値や顧客情報は、応募資料へ無断で持ち出さないでください。
制作進行志望なら、依頼と確認の流れを整理する
架空のバナー制作を題材に、目的、掲載先、サイズ、必要な素材、担当者、初稿と確認の期限をまとめます。変更依頼を受けたら、誰が何をいつまでに確認するかを整理する練習になります。デザイン自体を担当しなくても、制作に必要な条件を理解する準備ができます。
学習や制作物は、実績と分けて説明する
自主制作は自主制作と明記し、目的、調べた情報、判断理由、未検証の点、自分の担当範囲をまとめます。架空の成果を実案件の実績として記載しないでください。共同制作やAIの利用は、権利と応募先の提出ルールを確認し、関与した範囲を説明しましょう。
未経験歓迎の求人で確認したい7つのポイント
- 必須条件:業界経験だけが不問か、職種経験も不問か。営業・分析・制作などの経験要件。
- 初期業務:最初に営業、入力、集計、制作のどこを担当するか。
- 教育体制:研修内容、実務での指導者、確認の方法、独り立ちの基準。
- 研修後の配属:広告・マーケティング業務を担当する条件、配属時期と決め方。
- 業務と評価:担当顧客・案件数、営業目標、改善提案や成果の評価方法。
- 働き方:勤務先、客先勤務の有無、繁忙期、残業、在宅勤務の条件。
- 雇用と給与:雇用主・形態、基本給、固定残業代、歩合や賞与、契約更新の条件。
「研修後にマーケターへ」「将来はSNS運用へ」と説明されたら、実際の初期業務、必要な条件、選考や配属決定の方法を確認します。自動的に希望の仕事へ進めるとは限りません。東京・名古屋・大阪などの希望勤務地も、会社所在地と実際の勤務先を分けて確認しましょう。
面接で使える確認質問
- 入社後3か月は、どの業務を担当しますか?
- 営業・運用・制作は、社内でどのように分担していますか?
- 未経験者の作業や提案は、誰が確認しますか?
- 広告予算や公開内容を変更する際の承認は、どのように行いますか?
- 研修後の配属条件と、希望を相談する機会を教えてください。
職務経歴書では、相手の課題と自分の行動をつなげる
「企画が好き」「コミュニケーション力がある」から、具体的な行動へ進めます。相手の要望を確認した経験、説明方法を工夫した経験、数字や進捗を記録した経験、複数の担当者と調整した経験を整理しましょう。
販売職からの説明例(編集部作成の架空の例):接客では、お客様の利用目的と予算を確認してから商品を案内しました。よく聞かれる質問を記録してスタッフ間で共有し、説明の順序を見直しました。この経験を広告営業での課題整理と社内連携に活かし、広告の仕組みや提案方法を学びたいと考えています。
自分の実際の経験に置き換え、成果や数字は確認できるものだけを書いてください。職務経歴書の書き方、販売職からの転職ガイドも参考になります。
志望動機は「SNSが好き」から、仕事を選んだ理由へ
業界への関心、応募企業と職種を選んだ理由、活かせる経験と準備の三つをつなげます。好きな広告の感想だけで終えず、募集業務をどのように理解したかを伝えましょう。
志望動機例(架空):商品を必要とする方へ、分かりやすく情報を届ける仕事に関心があります。貴社の支援サービスと募集職種の業務を調べ、顧客の課題を聞き、社内と連携して提案する広告営業を志望しています。接客での確認・説明の経験を活かし、広告の基本的な仕組みと効果の確認方法を学んでいます。
応募先の実際の事業と、ご自身が行った学習に置き換えてください。運用職を希望する場合は、数字を確認し改善案を考える仕事への関心を、練習した内容と合わせて説明します。
未経験から広告・Webマーケティング業界へ転職する6ステップ
- 勤務地、収入、勤務時間など譲れない条件を整理する。
- 広告営業・運用・制作進行などを比較し、希望する仕事を絞る。
- 求人の必須経験、初期業務、研修と配属の条件を確認する。
- 仕事に合う学習と経験の振り返りを進め、応募資料を作る。
- 面接で担当範囲、指導、評価、働き方を確認する。
- 提示条件を比較し、入社時期と準備を検討する。
一般的な準備は20代の未経験転職ガイド、30代の未経験転職ガイドでも解説しています。技術職と迷う場合はIT業界の職種選び、まだ方向が決まらない場合はやりたい仕事が分からないときの整理方法もご覧ください。
広告・Webマーケティングに興味がある方へ:経験と選択肢を整理しませんか
ログシーの無料転職支援サービスへ、興味のある仕事・勤務地、これまでの経験、学習状況をお知らせください。広告・Webマーケティングに関心がある方も、応募条件に合う求人の有無や、営業・事務・ITなど他の仕事との比較を含めてご相談いただけます。
申込フォームの「事前に伝えておきたいこと」に、「広告業界に興味がある」「営業と広告運用で迷っている」「研修や配属条件を確認したい」などをご記入ください。特定企業の求人紹介、希望職種への配属、採用を保証するものではありません。
未経験転職でよくある質問
SNSが好きなら応募できますか?
求人の応募条件によります。関心だけでなく、募集業務、必要な経験、学習状況を確認しましょう。個人利用と、仕事での企画・運用・分析は分けて考えます。
資格やスクール受講は必須ですか?
すべての求人で必須ではありません。募集要項を確認し、受講する場合は内容、費用、希望職種との接点を比較します。修了や資格取得が採用を保証するわけではありません。
広告営業からマーケターになれますか?
自動的に移れるとは限りません。社内の分担、必要なスキル、異動制度と選考条件、実際の業務を確認してください。
30代でも未経験から検討できますか?
応募条件と選考結果によります。これまでの営業・接客・事務などの経験を、希望職種に結びつけて整理しましょう。
未経験でも在宅勤務できますか?
企業と配属によります。研修中と配属後の勤務先、在宅勤務の開始条件、出社頻度を確認してください。
参考資料
資料確認日:2026年10月7日。資料は仕事内容を知るためのもので、未経験者向け求人の存在を示すものではありません。応募条件は最新の募集要項をご確認ください。比較表、練習方法、確認質問、架空の例文は編集部の提案です。