未経験の就活
2026.10.07
未経験から不動産業界へ転職するには?20代・30代の職種選び・企業選び・選考対策
目次
未経験から不動産業界へ転職するには、希望する職種を調べ、応募条件を確認し、これまでの経験を応募書類と面接で説明できるように準備しましょう。同じ不動産会社でも、賃貸仲介、売買仲介、管理などで仕事内容は異なります。扱う物件、営業方法、給与、休日、育成体制を比較することが大切です。
この記事では、20代・30代で不動産業界への未経験転職を考える方に向けて、職種選び、企業選び、資格の確認、選考対策を整理します。採用条件や担当業務は求人ごとに異なるため、ご自身の経験と希望条件に照らし合わせてください。
不動産業界の仕事は、物件の案内だけではない
住宅・不動産営業は、住宅や土地の購入・売却・賃貸を考える顧客の要望を聞き、取引を進める仕事です。物件の紹介に加え、情報収集、現地確認、関係者との連絡、必要な手続きの調整などにも関わります。厚生労働省のjob tagでは、こうした仕事内容と必要な知識が紹介されています。
「人と話す仕事」「収入を上げられそう」という印象から、もう一段具体的に考えましょう。誰を顧客とするのか、どんな物件を扱うのか、日々どの作業を担当するのかで準備が変わります。
賃貸仲介・売買仲介・管理などの職種を比較する
以下は求人を調べるための大まかな整理です。企業によって呼び方や担当範囲は異なり、一人が複数の業務を担当する場合もあります。
| 職種・領域 | 業務の例 | 応募前に確認すること |
|---|---|---|
| 賃貸仲介 | 希望条件の聞き取り、物件案内、申込や契約の調整 | 反響対応と新規開拓の割合、案内件数、担当エリア |
| 売買仲介 | 購入・売却の相談、物件情報の整理、取引の調整 | 買主・売主の担当範囲、集客方法、独り立ちまでの支援 |
| 住宅・マンション販売 | 自社などが扱う住宅の説明、購入検討者への対応 | 販売物件、勤務地の変更、顧客獲得の方法 |
| 賃貸管理 | 所有者や入居者との連絡、修繕などの手配・調整 | 担当物件数、緊急対応の当番、管理と営業の分担 |
| 用地・物件仕入れ | 土地や物件の情報収集、調査、購入に向けた交渉 | 必要な経験、判断を支える体制、担当エリア |
| 営業事務・契約関連の補助 | 資料作成、情報入力、日程や書類の管理 | 営業との分担、資格要件、顧客対応の有無 |
職種名が同じでも、居住用か事業用か、個人向けか法人向けかで仕事は変わります。「未経験歓迎」でも営業経験や運転免許などを求める求人があるため、必須条件と歓迎条件を分けて読みましょう。
職種が決まらないときは、関わりたい相手と業務で考える
- 住まいを探す人の希望を聞きたい:仲介や住宅販売の業務を調べる。
- 継続的な対応や調整に関心がある:管理の仕事も比較する。
- 資料や情報を正確に扱う経験を活かしたい:事務・補助業務も確認する。
これは適性を断定するチェックではありません。求人の説明や面接で実際の業務を確認する入口として使ってください。迷っている方は、何がしたいか分からないときの仕事選びも参考にできます。
宅建は必要?資格と応募条件を分けて確認する
不動産業界のすべての求人で、入社時に宅地建物取引士の資格が必須というわけではありません。まず応募職種の募集要項を読み、必須か歓迎か、入社後に取得を求められるかを確認しましょう。
一方、宅地建物取引に関する重要事項説明には、宅地建物取引士が担う業務があります。資格のない社員が行う業務との分担は、勤務先の説明を確認してください。資格取得だけで採用や高収入が保証されるわけではありません。
- 応募時・入社時の資格条件は何か。
- 資格取得を求められる時期や支援制度はあるか。
- 資格手当がある場合、支給される条件は何か。
- 普通自動車免許や運転業務の条件はあるか。
資格の最新情報は公式案内で確認します。面接に向けては、応募企業の事業、扱う物件、取引の流れを理解し、分からない用語を調べることから始めましょう。
企業選びで確認したい6つのポイント
1.反響営業か、新規開拓も行うか
問い合わせへの対応が中心か、電話や訪問などの開拓も担当するかを聞きます。「反響営業」でも、問い合わせ後の連絡や継続対応はあります。集客の方法、顧客の割り振り、営業担当が行う集客作業を確認してください。
2.固定給と歩合・賞与の条件
基本給、手当、歩合、賞与を分けて確認します。歩合がある場合は、何を基準に計算するか、いつ支給されるか、試用期間中に条件が変わるかを聞きましょう。モデル年収や最高実績は、ご自身への提示額ではありません。固定残業代がある場合は、時間数と金額も確認します。
3.休日と、休日中の顧客対応
土日勤務か、固定の休みかシフト制か、繁忙期の働き方を確認します。休日の連絡を誰が受けるのか、当番や緊急対応があるかも重要です。「週休2日」という表示だけで判断せず、年間休日と実際の勤務予定を聞きましょう。
4.研修と、独り立ちするまでの支援
物件案内への同行、商品・契約知識の研修、営業の練習、書類確認など、何を学ぶかを聞きます。研修期間だけでなく、配属後に相談できる相手と、判断に迷ったときの確認手順を確認してください。
5.担当エリア、転勤、移動の条件
東京・名古屋・大阪などの希望エリアでも、拠点の所在地と実際の担当範囲は別です。店舗間の異動、物件への移動、運転の頻度、交通費や車両の扱いを確認します。
6.目標、担当件数、業務の分担
個人・チームの目標、評価の考え方、担当する顧客や物件の数を聞きます。案内、書類作成、契約関連の対応、管理業務をどう分担するかも確認しましょう。収入への期待と、日々の業務・生活条件の両方で比較することが大切です。
接客・営業・事務の経験を選考でどう伝えるか
不動産の実務経験に見せかけず、これまでに行ったことを「状況・行動・結果・自分の担当範囲」で整理します。顧客の希望を聞く、比較材料を説明する、予定を調整する、記録や書類を正確に扱うなどの経験を具体化しましょう。
例(架空):販売職で商品を案内するとき、用途と予算を先に確認し、候補の違いを整理して説明しました。分からない点は担当者に確認し、回答後にお客様へ連絡する流れを徹底しました。この経験を、住まいの希望を聞き、必要な情報を正確に伝える仕事に活かしたいと考えています。
この例は実際の支援事例ではありません。ご自身の経験に置き換え、確認していない成果や数字は書かないでください。書類の形は職務経歴書の書き方、接客経験の整理は販売職からの転職ガイドも参考になります。
志望動機は、業界・職種・企業を選ぶ理由をつなげる
「稼ぎたい」「住まいに興味がある」というきっかけから、担当したい仕事まで具体化しましょう。次の三つを整理すると、応募先を選ぶ理由を説明しやすくなります。
- 業界への関心:住まいや物件に関わる仕事の、どの部分に関心があるか。
- 職種と企業を選ぶ理由:支援する顧客、扱う物件、営業方法などで確認した特徴。
- 活かす経験と学ぶ内容:これまでの経験と、未経験として身につけたい知識。
例(架空):接客で希望を聞き、選択肢を比較して伝える仕事にやりがいを感じました。住まい選びを支える賃貸仲介に関心があり、貴社の担当エリアと顧客対応の流れを調べています。接客経験を活かしながら、物件と手続きの知識を身につけたいと考えています。
そのまま使わず、応募企業の公開情報と自分の経験に置き換えてください。確認していない研修や待遇を、志望理由に入れないことも大切です。
未経験から不動産業界への転職を進める6ステップ
- 勤務地、休日、固定収入など譲れない条件を整理する。
- 仲介・販売・管理・事務などの仕事内容を比較する。
- 必須条件と、営業方法・給与・育成の条件を読む。
- 経験を整理し、応募書類と志望動機を作成する。
- 面接で担当業務、目標、資格の分担、働き方を確認する。
- 提示された条件を比較して、入社時期を検討する。
20代の準備は20代の未経験転職ガイド、30代の経験と生活条件の整理は30代の未経験転職ガイドでも解説しています。年齢だけで結論を出さず、求人条件とご自身の経験で判断しましょう。
不動産業界に興味がある方へ:仕事と条件を整理しませんか
ログシーの無料転職支援サービスへ、希望する職種・勤務地、これまでの経験をお知らせください。不動産業界への関心がある方も、応募条件に合う求人の有無や、他の営業・事務などとの比較を含めてご相談いただけます。
申込フォームの「事前に伝えておきたいこと」に、「不動産業界に興味がある」「賃貸仲介と管理で迷っている」「休日と固定給を重視したい」などをご記入ください。希望条件に合う求人の紹介や採用を保証するものではありません。
未経験からの不動産転職でよくある質問
宅建がなくても応募できますか?
求人の資格条件によります。必須か歓迎か、入社後の取得条件があるかを確認してください。資格が必要な業務の担当と分担も確認します。
営業経験がなくても目指せますか?
応募条件によります。接客、調整、情報管理などの実際の経験を整理し、応募職種との接点を伝えましょう。未経験歓迎でも採用が保証されるわけではありません。
30代でも未経験から転職できますか?
募集条件と選考結果によります。経験をどう活かすかに加え、給与・休日・学習などの条件を整理して比較してください。
不動産業界は必ず歩合制ですか?
企業・職種によって異なります。固定給と変動する部分を分け、歩合がある場合の計算・支給条件を確認しましょう。
土日休みの仕事はありますか?
企業・部署・職種によります。休日の曜日だけでなく、シフト、顧客対応、緊急対応の有無まで募集要項と面接で確認してください。
参考資料
- 厚生労働省 job tag「住宅・不動産営業」:営業の仕事内容と資格に関する情報。
- 国土交通省「ITを活用した重要事項説明及び書面の電子化について」:重要事項説明に関する公式案内。
資料確認日:2026年10月7日。求人・制度の情報は変更されるため、応募時に最新の公式情報をご確認ください。職種の整理、確認質問、転職手順、架空の例文は編集部の提案です。